2024年07月03日

M27のバレルリブについて書こうと思ったメモをブログ記事に

M27のバレルリブについて書こうと思ったメモをブログ記事に
後にモデル27となる戦前のS&W The .357の気になるポイントの一つに、リブ付きバレルの復活がありますよね。

といいますのは、S&W社のリボルバーは、最初の1857年チップアップ式モデルNo.1から一貫してリブドバレル…トップブレイク時代も小型~大型フレームすべて、そして初のスイングアウト式1896年Iフレーム32HE 1stモデルまでずっとリブ付き銃身がだけだったのですね。創業後40年+の間、S&Wのリボルバーはすべてリブドバレル付きだった。

それが、1899年のKフレイム ミリタリー&ポリス1stモデルがリブなしテーパードバレルで登場する。次いで1902年Mフレ.22HE、1905年Nフレ44HEと新型フレームのスイングアウト式リボルバーはいずれもリブなしテイパード銃身に。Iフレも32HE改良型 モデルof1903からリブがなくなり、MIKN各フレーム全モデルでリブなし銃身の時代に。(※トップブレイク式リボルバーで最後に開発された.38DAパーフェクテッド(1909~1920)はリブ付き。また.32ハンマーレスは1937年、.38ハンマーレスは1940年まで製造されていた)

1935年登場のNフレThe.357はリブ付き銃身を40年ぶりに備えたモデル。反動の大きな.357マグナムかつアジャスタブルRサイトとの組合せならFサイトの背がかなり高くなる。テーパーバレルにFサイトベース&サイトブレードを直付けではバランスが悪いと判断されたのか?
The357ではバレルリブが復活、銃身根本から銃口までバレル上部にリブが設けられ、その上にサイトベース&サイトブレードが載せられています。
なおThe357のサイトベースは、S&W純正だと直方体型の最小限のものが付いており、注文時にオプションでKing'sのベースも選べたようです。KING'S のサイトベースは後面に傾斜を持たせたスタイルで、”ボウマン”クイックドロウサイトと合わせて抜き撃ちに適したデザインでした。
後に戦後S&Wリボルバーで標準となる、バレルリブ+傾斜付きサイトベース+”ボウマン”クイックドロウサイト…今では当たり前のスタイルですがThe357で出来上がっていたのですね。マグナグリップの登場もThe357からでしょうか。当時のガンエンスージアスト達がここぞと特注でオーダーしたThe357は次世代リボルバーのための実験場になったみたいな、そんな感じなわけですね。



Posted by pocket at 00:30│Comments(0)
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