Pocket's Gunsmithing blog ＠ラドム準備中！

フと気になったことがあり...引っ張り出してきたのは、、、
これは、サムズミリタリ屋が販売しているラドムVIS ラバー製プロップガン。




サムズのホームページを見てみると、製品名は、「WW2 ・ドイツ軍・ラドムピストル/ゴム製プロップ」。
価格16,500円。
海外の映画小道具メーカー製で、撮影用のプロップなのだそう。




パーツは動かないしグリップパネルも外したりはできない、全て完全一体のゴムの塊。補強用に木片が埋めてつくってあるらしく、ガッチリとしてます。
実物の丸々型取りだから、資料としての価値がとても高いですね！
チェッカリングのピッチからライフリングのツイストまで参考になる、嬉しいアイテム。



スライドの刻印。P35(p)、つまりナチス・ドイツ占領下のVISピストル。
P35(p)も製造時期によってこのあたりの刻印にバリエーションがある。
プルーフマークにも注意。お馴染みヴァッフェンアムト。


反対側も。
スライドとフレームに、※印のようなマークが打刻されている。
この画像に写ってないが、バレルのチェンバー部分にも同じ※みたいなマークが。
シリアルナンバーが2475。
トリガーには、Vの字を上下逆さにしたような刻印。


このラバー製プロップガンは実銃をそのまま型取りして複製したもの。
だから、これがどの時期のラドムVIS P35(p)の個体なのか気になって、ちょっと調べてみようと思ったのだ。

William J. York著 『VIS Radom: A Study and Photographic Album of Poland's Finest Pistol』というVISピストルの専門書を、何年か前に買ってあったりする。
その本を読んでみて、各部の刻印、部品の形状などからこのラドムがいつ製造されたタイプなのか、、、そのうち調べてみようと思います。